今回は、赤と青のお話、勉強・学習環境の『色』についてです。
『勉強に色なんて関係あるんかい!』
と言われそうですが、「色」は多いに学習に関係があるんです。
多くの学習塾や教育機関が青い看板を掲げている”理由”って知っていますか?
詳しく説明しますね。
“赤”は「勉強に不向きな色」
採点する時は、赤ペンを使いますよね。
でも、採点するときはなるべく赤は使わないほうがいいんです。
間違っているところを赤で直すことは昔から当たり前のように行われていますが、定番だけど実は「赤」は危険な色なんです。
なぜかというと、赤を見ると、
- 物事を避けさせる
- 無意識に危険を伝えて避けさせる
- 人間を消極的にする効果
- 思考力を落としてしまう
- 血流が良くなり気持ちが高揚する
- 攻撃性を強める
- 興奮作用が高い
- 充足感を与える
こんな「勉強に不向きな色」なんです。
これには、研究結果も出ています。
なので、アイデアを出すときも、やめたほうがいいってことが分かっています。
だから、赤ペンを使ったり赤いものが目に入ったりするだけで、頭を使う作業をするときには悪影響があるんです。
アメリカの大学の心理学者エリオット博士の研究によれば、IQテストの表紙を赤・白・緑の三色にしたところ、赤色でテストを受けたグループの平均点が20%も悪かったそうです。
また、名古屋大学の八田武志博士が行ったパソコンの枠の色を変えて効率を調べる研究でも、やはり赤色は仕事のパフォーマンスを下げていたことが分かりました。
昔から「全部が真っ赤な部屋に閉じ込められると、精神状態がおかしくなる」と言われてるように、静かに集中して勉強する環境には不向きな色のようです。
受験番号を書く欄を赤くするだけでも、その人は成績が下がっちゃうらしいです。
これは、例えば、ペンでもそうだし、ペンケースとかも、なるべく試験のときとかは、赤はやめたほうがいいです。
赤いものはなるべく視界から消してあげてください。
ほかの色は大して変わらないです。
試験で「まわりの人が赤い服を着てたら・・・」
見ないようにしましょう・・・笑
“青”は「暗記」におすすめな色
ただ、心を落ち着かせたいんだったら、青い色とか緑の色とかがすごくおすすめです。
そして、暗記におすすめなのは「青」です。
青を見ると
- 気持ちを静める
- 冷静になれる
- 心が落ち着く
- 集中力が高まる
- 持続力が高まる
「暗記の際に青いペンを使うと覚えられる」と受験をテーマにしたマンガにて取り上げられていました。
「青ペンで書くだけで頭が良くなる?記憶力がアップする?」という説と同様なのですが、青は心を沈めてくれる上に、普段と違う色で書いていることで印象→記憶に残りやすいそうです。
これは色彩理論「色彩とは何か」からも有効な方法のようです。
多くの学習塾や教育機関が青い看板を掲げているのもこのためです。
勉強に一番大切なものは集中力と持続力。この両方の力を高めてくれる色なんです。
自分を勉強モードにするにはにもってこいですね。
カネボウ美容研究所は青色について以下のような発表をしています。
心理学的には寒色系の色は暖色系よりも3度ほど低く感じるそうなので、気持ちも引き締まります。
しかし、いくら「勉強に集中するには青色が良い」と言っても、青い壁紙、青い机に青い椅子なんて、ちょっと気持ち悪いですよね。
また、青色は刺激を抑える効果があるため、使用しすぎるとやる気がなくなってしまうことがあります。
お金がかかる訳でも手間がかかる訳でもありませんので、青ペンをメインに使いましょう。
“黄色”は、注意力を高める
マーカーでテキストにマークをするとき、おすすめなのは定番の黄色です。
黄色は、あなたの知性を刺激し、記憶力と理解力を高めてくれます。
道路標識などにみられるように、黄色は交感神経を刺激するため注意喚起に向いている色です。
黄色は生まれながらの「知恵」ではなく、学習によって身につける「知識」に作用する色です。
ただ、黄色はエネルギーが強く、神経質な一面もあるので、長時間使用すると感情のコントロールができなくなるので注意が必要です。
ただし、刺激のある色のため、使いすぎると疲れが出たりマヒしたりしてしまうため、テキストが黄色だらけにならないよう本当に大切なところだけ厳選してマークしましょう。
また黄色は有彩色の中で一番明るい色で、見た人に元気を与えてくれます。
どうしても覚えなければいけないことがたくさんある、内容がむずかしくて理解できない、そんなときは机の上に黄色の小物を置き、黄色のパワーを吸収できるようにしてください。
勉強で落ち込んだ時、やる気が出ない時には黄色からパワーを貰いましょう・・笑
気持ちが明るくなる「オレンジ」
気持ちを盛り上げるなら「黄色・オレンジ」
計画通りにしっかり勉強しよう! と思っても、悪い点数を取ってしまったり友人関係でトラブルがあったり、気持ちがのらない時も多々あります。数日さぼってしまうのはしょうがないですが、それがいつまでも続くのは問題です。
そんな時にオススメなのは、元気が出る色、オレンジや黄色です。
オレンジは見た目通り、太陽のような暖かいエネルギーを与える色で、見ているだけで元気が出てくる色です。
また、傷ついた心を癒す力もあるので、「落ち込んだ」なんていう時に自分自身を元気づけるのにもぴったりです。
ただし、「黄色・オレンジ」は効果が強い色なので、長時間目に触れていると逆に疲れてしまいます。アクセント程度に取り入れてください。
リラックスなら「茶色・ベージュ」
いくら勉強を頑張ると言っても、何時間もぶっ通しで勉強をしていたら脳も体も疲れてしまいます。そんな時にオススメなのは、リラックス効果の高いベージュやクリーム色。リラックスできる雰囲気のカフェやホテルは、ベージュを基調にしているところが多いですよね。木の机や木の椅子を見ているだけでなんだかゆったりとした気持ちになれるのも、ベージュ効果の一つ。
適度に休憩を入れて脳を休みモードに切り替えることもまた、次の集中に欠かせない作業なので、休む時にはベージュを有効活用してください。
まとめ
このように、色にはさまざまな力があります。上手に使って楽しく効率よく勉強できるようにしましょう。