宅建試験日が迫り、難しい法律用語をテキストや問題集で目にすると、
「とにかく、Aランクの出題率の高いところだけをやっておこう」
などと思ってしまうものですよね。
でも、その問題が解けないと混乱して『どつぼ』にはまります。
こうならない為にはどうすればいいでしょうか?
そう、当たり前ですが【基本をしっかり学ぶこと】ですね。
全体像を把握しよう
【基本をしっかり学ぶこと】をしていることが前提条件で、「試験前の最終確認で出題率の高いところをやる」という発想は間違えていないです。
法律の性質上、まったく全体像を意識しないで部分的に虫食い状態に学習することは、結局は理解が遅くなり合格も遠のく可能性が高いです。
「法律」は、言葉の数学と言われています。
という数学の方式を利用して作られているのが法律です。
これをパンデクテン・システムといいます。
実は、多くの法律がこの手法で書かれています。
数学の公式が出てきて難しく感じたでしょうか?
では、不動産の売買契約を例に説明します。
つまり、【共通項X=契約解除】とすると、
契約解除(売買契約 + 他の契約)
【共通項X=契約解除】を前に移動することで重複を避けて、法律全体の条文の数のスリム化を図っています。
ですので、民法を攻略するには全体像を把握しないで部分的に攻略できないのです。
だから民法に苦手意識が多く、難しく感じるのかも知れません。
解決策
はじめに全体像を把握しよう
実際の過去問をみるとわかりますが、まるで重箱の隅を突っつくような細かい知識を問うものが出題されます。
直前期になればなるほど、木を見て森を見ない学習になるのは仕方のないことです。したがって、森を見るような学習ははじめの段階でしておくのがベストです。
それによって、何となく宅建の輪郭というものをつかむことができ、そのあとスムーズに勉強に入っていくことができます。
全体像を把握する方法は、この記事に詳しく書いています↓
時に立ち止まり他の制度と関連させてみる
法律を学ぶ上で大切なことの一つは、法律体系を理解しているかです。
法律をはじめて学ぶ方は、その点をあまり重視しない傾向があるそうです。
とにかく知識を詰め込めばいいという学習法では権利関係での得点には結びつきません。
いま学習しているのは、全体像のどこに当たるのかを考えながら、学習してみてください。
意外と理解が進みますよ。
例えば、テキストで債務不履行・解除のところを読むと、多くの場合、不動産の売買契約を例に書かれています。
その際、たとえば、
「これが委任契約だったら?」「請負契約だったら?」「代理業者が契約していたら?」「売主が宅建業者だったら?」「抵当権がついていたら?」「連帯保証人をつけていたら?」
といろいろと想像力をはたらかせてみると、これまで学んだ個別の知識が1つにまとまって行くことに気付きます。