宅建士の資格は、ダブル資格でさらなるステップアップにつながるということを知っていますか?
宅建士の知識は、他の法律系資格と内容が重なることが多いので、宅建を取ってしまえば他の資格を取得する際の学習がスムーズに進みやすいんです。
そして、資格を2つ以上組み合わせることで、さらなるキャリアアップも期待できるんです。
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宅建士の資格は、登竜門?
宅建士資格は、他の法律系資格に比べて、比較的容易に取得できるので「法律系資格の登竜門」と呼ばれているのをご存知ですか?
資格取得後には行政書士や司法書士、不動産系なら不動産鑑定士などの難関資格にステップアップすることができます。
宅建試験の民法
宅建試験で勉強する民法は、日常生活に直接紐づいているため、比較的イメージがしやすい科目です。
宅建試験で法律に対して免疫をつけてから、ステップアップとして他の法律系資格を取得することが可能というわけです。
法律のなかでもとっつきやすい方の「民法」を学べる為、法律を一から学べます。
法律は実際にイメージすることが非常に難しく、理解しにくいため挫折してしまう方が非常に多いです。なので、これから法律の勉強を始める方で、他の法律系資格の受験を検討している方でも、まずは宅建試験から勉強を始める方も少なくありません。
法律を学びたい、あるいは法律系の資格を取りたいなら宅建士はおすすめです。
民法とは、財産についてのルールや家族についてのルールなど、生活に密接に結びついた法律。
民法の知識があれば、日々の暮らしでも役立ちます。
なぜ、登竜門と呼ばれているのか?
ほかの不動産系資格を合わせて取得すると、業務に役立てやすくなります。
また、宅建と重複する出題項目が多いので学習上のメリットもあります。
宅建で学習する民法は、様々な資格でも出題されるので効率よく合格を目指せます。
具体的には、行政書士、社会保険労務士(社労士)などがあります。
さらなるスキルアップをしたいなら
宅建業には、都市開発までする業者からマンション・アパートの賃貸の媒介をする地域密着の業者まであり、宅建士の知識の活用方法次第でどんどんスキルアップできるとても価値ある資格です。
さらに、難関資格である司法書士や不動産鑑定士を目指すにしても、まず宅建を取得しておくとムリなくステップアップできます。
また、不動産に関する知識が不可欠なFP(ファイナンシャルプランナー)も宅建と学習内容が重なる部分が多く、両方の資格を取得する方は多くいます。
おすすめのダブル資格
どんな資格でも資格同士の合わせ技です。
実際に私の知人の知人ですが、FP→宅建→司法書士を取得された女性がいます。
始めは保険の外交員でしたが、独学で勉強して資格を徐々に取りながら今では事務所を構えているそうです。
マンション管理士・管理業務主任者
宅建試験に合格した後に取得する方が多いです。マンションの販売だけでなく管理まで行う業者が増えているからです。宅建士⇒管理業務主任者⇒マンション管理士の順番で取得しマンションの専門家になるのも良いかと思います。
マンション管理士・管理業務主任者は、宅建士の試験と重複する内容があります。
簿記検定
不動産投資会社では、宅建士の資格は当前というところがほとんどです。実際にある投資会社では従業員の8割以上が宅建士の資格を有し、毎年新入社員等の宅建試験の合格率が7割を超えているレベルだそうです。ですから、その先の資格や知識がとても重要となります。
不動産投資会社では、顧客であるオーナーに費用対効果、利回りを説明しなければなりません。融資を受けて投資する顧客の場合はこのキャッシュフローのミスは命取りとなります。企業の財務の基本である簿記の知識が重視されています。
FP(ファイナンシャル・プランナー)
お金に関するFP資格は実践的!FPの資格を持っている人なら、豊富な金融知識をもとに、リスクのない安全な将来設計のアドバイスができます。
FPことファイナンシャルプランナーは独占業務が無い為、単独の資格では使い物になりませんが、宅建士と組み合わせると絶大な効果があります。
不動産業売買の半分以上が住宅営業になります。今までの住宅営業は顧客のニーズ発掘及びマッチング能力、ローンの知識が必要でしたが、今ではそれにプラスして住み始めてからの生活の資金についてもお話してあげる必要が出てきます。
お金の運用の基本であるFPの知識で老後の年金や保険、資金運用などから住宅購入へのアプローチができるようになります。
不動産鑑定士
宅建試験に比べ試験の難易度は桁違いとなりますが、不動産投資ビジネスをする宅建業者などでは不動産鑑定士の資格を有する従業員がいることもあります。また、銀行や投資信託会社では、さらに資格保有者率は高くなります。
不動産鑑定士は、物件調査と価格査定を主に行う国家資格です。地価公示等の国の仕事を請け負うだけでなく、民間の投資会社でも重宝されます。ちなみに、不動産関連の講師活動も多いのが不動産鑑定士の特徴です。
行政書士
宅建を学習することで身につく判断力は、他の法律系資格取得にも役立ちます。
同じような士業で、受験資格がないものは、行政書士です。
宅建取得後に行政書士を目指される方も多いそうです。
ただ行政書士の資格は、難易度が宅建士より高いのでまずは宅建士からステップアップする人もいるそうです。
その他
不動産関連の公的な検定試験や資格はその他にも多数あります。ただ、これらは不動産取引の経験がなければ取得しても意味のないものも多いので、これから不動産業界へ就職・転職をお考えの方は、まずは上記の資格を目指すのがベストです。